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魅惑の17-19世紀フランス絵画展@損保ジャパン_b0063903_3503919.jpg新宿はめったに行くことがありません。まして西口なんて都庁に3度のぼったくらいです。そんな私を高層ビル街に駆り立てたのは損保ジャパン東郷青児美術館の特別展、「魅惑の17-19世紀フランス絵画展」。フランス絵画の展覧会には珍しく、クールベの地味な絵に「私は正しかったのだ。私はあなたに出会えたのだ。」という意味深なことばを添えただけの宣伝ポスターに、電車に乗るたびに心惹かれていたのです。損保ジャパン本社のエレベータを42階まで上がるとそこが東郷青児美術館。「メセナ」が大流行するバブル時代から10年もさかのぼる1976年に開館させた当時の安田火災に敬服します。

今回の特別展は、南仏モンペリエにあるファーブル美術館 Musée Fabreが2006年まで修復工事のため閉鎖されており、所蔵作品が一挙に来日、仮の宿りを得ています。ルーブルやオルセーのごとく並みいる傑作に圧倒されるわけではない。しかし、地元にかかわりのある画家の作品が並ぶなか、時折はっとする秀作に出会い、しばし足を止める。会場内は、ヨーロッパ地方都市の美術館が持つ「あの」雰囲気に満ちています。子ども向けカタログ「ジュニア版ブックレット」300円も大人にもわかりやすく適切なレベルを保った内容で非常に好感が持てました。



※憚りながら学芸員にダメ出し。

1)「モンペリエはフランスとイタリアの交通の要衝にあり云々」と説明書きに書くならモンペリエの位置を示す地図を併記するべきです。モンペリエがどこにあるか知っている来館者は果たしてどれほどいるでしょうか。

2)作品リストがありません。弐代目・青い日記帳の記事によれば受付にお願いすると立派なものがいただけたようですが、入口に置いて誰でも取れるようにしなければ宝の持ちぐされなのでは。
by dubro | 2005-07-13 03:12 | 展覧

海に浮かぶ町 Dubrovnik
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